テレビを設置しない選択をしてから、家でいるとやることないので本を読むようになった。
今回はめちゃくちゃ心に残った本である 塩沼亮潤さん「人生生涯小僧のこころ」を紹介する。
目次
ざっくり内容
- 1700メートル以上、往復48キロの山を1000日繰り返し歩く ※9年かけて行う
→大峰千日回峰行
- 飲まず、食わず、横にならず、寝ず、9日間お経を唱える
→四無行
上記の行を満行された方の経験、感じたことが書かれている。
1300年の歴史で史上2人しか満行した方がいない、壮絶な行を経験された方。
【最短でも9年かかる荒業】大峰千日回峰行
1700メートル以上、往復48キロの山を1000日繰り返し歩く大峰千日回峰行。
上記に記載しているように、9年間かけて行じる。
というのも、標高がかなり高いことから、5月初旬でも頂上には雪が残っているレベル。
時期によって登れないことから、5月3日〜9月22日までと山を歩く期間が決まっている。
9年かかるというのはそういったことが理由となってる。
※百日回峰行を満行しないと千日回峰行は行ずることはできないオキテやけど、ここではそれは割愛。
ぜひ本を読んでみてね。
【死ぬ覚悟】途中棄権は死を意味する
驚きの内容が詰まっている本やけど、特に驚いたのは大峰千日回峰行でのあるオキテ。。
装備品の1つとして「短刀」と「死出紐」がある。
それは万が一、行が遂げられなかった場合、「腹を切って死ぬ」か「首をつる」とためのもの。
想像できないほどの覚悟を持って挑む。
死ぬ覚悟って結構聞くけど、本当の意味で「死ぬ覚悟」を持って9年間行に挑む。
【世界一過酷なルーティン】大峰千日回峰行
【1日の流れ】
- 23:25 起床
- 滝行 ※外の気温は4度ほど
- 簡単な衣に着替える
- おにぎり2個と水を取りに行く
- 山登りの衣装に着替えるために500段以上の階段を登っていく
- 0:30 山登りの衣装に着替える
- お経唱えて山登り開始
- 5:00 おにぎり2個食べる
- 山頂到着 宿坊で食事・帰りの分の弁当を自分で作る
- 18:00ごろ 寺に戻る
- 掃除、洗濯
- 19:00 就寝
※山登りの間は人と会話してはならないので、紙とペンを持参。
これ以上過酷なルーティンは他にないと思う。
睡眠時間は4時間半ほど、しかも掃除洗濯、身の回りのことも自分でやる。
気を失ってしまったが、それでも歩く。糞を漏らそうが、それでも歩く。
【教訓】試練を乗り越えられた秘訣とは
過酷な行の中≒人生で、辛いことや時にうまくいって嬉しかったこと、
紆余曲折の波を味わうことに「生きているな」と実感すると塩沼さんは仰っている。
その実感を得るために大事なことは
「自分は何のためにしているのか」という問いの答えをきちんと整理しておくことだ。
本当にこれに尽きるなと。。
具体的でなくても良い。「なんのために」という抽象的な目標を明確にしておくことで、
無限に可能性が広がる。
「海賊王に俺はなる」ってルフィは「なんのために」冒険をするのかが明確やなと思った。
どんな海賊王になるのか、、無限の可能性が広がる。
塩沼さんの言葉をお借りすると、
「なんのために」というところがはっきりしていると、どんな辛さも苦しさも乗り越えられる
これ以上な行を満行された方がいうのは説得力がまるで違うなと。。
目標を立てよう。ちなみに俺は目標持って転職したし、それに伴って住む場所も変えた。
目標って強い力になるのは間違いない。
【教訓】現実を受け入れろ
苦難に遭うといつも「これが日常なんだ」と考えるようにします。
そうすると暗示効果で「こんなものか」と思える。
逆に「なんでこんな苦しい目に、、」と思っていると、不平不満出てくる。
あえて苦しい中に身を投じてみるということは、言い換えると環境をそのまま受け入れること。
現実を自分の一存で変えることはできないが、現実を受け入れ、愚痴らず精一杯生きていると、そこに道が開けてくるもの。
受け入れるってことは、自責として物事を考えるってことでもあると思う。
今後もしかしたら、環境にせいにしたりしてしまうことがあるかもしれんけど、
この気持ちだけは忘れず生きていこうと思った。現実を受け入れよう。
どっしり構えて目の前のことをガムシャラにやろう。